コート・ジャケットの袖裏作成について
【質問】
お聞きしたいのは紳士物のジャケット・コートの裏袖の作図の事です。裏地は表の外袖・内袖のパターンから裏地用に、特に袖ぐり付近にゆとりを加えながら調整していくものだと思うのですが、婦人物のゆとりの加え方と紳士物では違いというものはあるんでしょうか?某紳士物の洋裁本(家庭で作るようなもの)と、文化式婦人物の教科書に書いてあるゆとりのつけ方が大きく違うので疑問に思いました。家庭向けのものと教科書では厳密さが違うのだろうとは思うのですが…。
内袖と外袖の間に○cm開きをいれる…とか
袖底から○cm上に訂正する…とか
ちなみに婦人物教科書には、袖底は「表袖底の縫い代×2+生地の厚み」と書いてありました。要するに袖ぐりの縫い代を包めるように計算されているのでしょうけど、紳士物もこの考えでいいのかどうか…。男女の体型の違いや運動量の違いで婦人物とは違うなど、基本的な考え方というのがあれば教えていただきたいと思います。
【回答】
レディースのジャケットの原点はメンズジャケットにあります。その方法としてメンズのジャケットの袖裏の作成方法を動画にしました。メンズでは表袖にイセが入るので、当然裏にも馴染ませる意味でイセが必要になります。しかし、レディースのやり方は手間をかけない量産型(どんでん縫製)なので、だいぶメンズよりも簡略化されていることが多いです。また男女の体型の違い、そして運動量の違いがあるのはそのとおりです。メンズではこの動画の作図方法が多く使われています。
■コート・ジャケットの袖裏作成について■ 01
■コート・ジャケットの袖裏作成について■ 02